生産者特集:ジョセフ・シャルシュ

ナポレオンが愛した丘のふもとで。
アルザス最北の村から届く、誠実な一杯。

フランス・アルザス地方のブドウ栽培地のなかでも、ひときわ北に位置するヴォルクスハイム村。ストラスブールから車でほど近いこの村で、代々ワインを造り続けてきたのが、ジョセフ・シャルシュ家です。

華やかな大産地の陰に隠れがちな、決して恵まれた土地とは言えないアルザスの北。それでもこの地で世代を重ねてきたシャルシュ家のワインには、派手さではなく、土地と真摯に向き合い続けた造り手だけが持つ「芯の通った静けさ」が宿っています。

村にあるグランクリュ畑「アルテンベルク・ド・ヴォルクスハイム(Altenberg de Wolxheim)」は、かつてナポレオンが愛したリースリングの産地として知られ、古くから高い評価を受けてきました。アルザスに51あるグランクリュのひとつに数えられるこの丘のふもとに、シャルシュ家の畑は広がっています。

「オルンの岩盤」が生む、骨格とミネラル

シャルシュ家のワインを語るうえで欠かせないのが、畑の土壌です。その核となるのは、「ロッシュ・ド・オルン(オルンの岩盤)」と呼ばれる石灰質の岩盤。時に「土と呼ぶには石が多すぎる」と生産者自身が驚くほどの、厳しい環境の畑もあります。

けれども、その厳しさこそが、シャルシュ家のワインに、しっかりとした骨格と独特のミネラル感という「背骨」を通しているのです。ひとつの村のなかでも、粘土質、シルト(沃土)、丘陵地、マルヌ質粘土と、性格の異なる複数のテロワールが折り重なる。シャルシュ家は、それぞれの土地が持つ表情を丁寧に読み取り、キュヴェごとに描き分けています。

土地への責任を、静かに深めて

シャルシュ家は、土地と環境への責任を年々深めてきた造り手でもあります。2009年にビオロジック(有機栽培)への転換を完了し、2018年からはさらに踏み込んで、ビオディナミ農法への転換をスタート。

ビオディナミとは、化学的な農薬や肥料を使わないことに加えて、月や星の動きといった自然のリズム、土壌そのものの生命力、そしてぶどう畑全体を一つの生態系として捉える――そんな思想に基づく農法です。アルザスの北という、必ずしも栽培環境に恵まれた土地ではない場所で、こうした選択を続けていること自体が、彼らの誠実な仕事ぶりを物語っています。

丁寧に、誠実に、ぶどうと向き合い続ける。ジョセフ・シャルシュのワインは、そんな造り手の姿勢が、そのままグラスのなかに映し出された一杯です。

商品一覧

  • 在庫なし

    ジョセフ・シャルシュ クレマン・ダルザス・ブリュット

    ブドウ品種:ピノ・ブラン40%/オーセロワ40%/ピノ・ノワール10%/リースリング10%

    醸造はステンレスタンクで仕上げ、瓶内二次発酵を経たのち、約1年間の瓶内熟成。長期熟成型ではなく、フレッシュで飲み心地のよいスタイルに仕上げられた、毎日のシーンのためのクレマンです。

    4,070円(税込)

  • ジョセフ・シャルシュ ピノ・グリ 2024

    ブドウ品種:ピノ・グリ100%

    ピノ・グリ100%。性格の異なる3つのテロワール――ベルクビエン村の粘土質土壌、ヴォルクスハイム村の東側に広がるシルト(沃土)の畑、そしてアヴォルシャイム村の丘陵地――それぞれから収穫されたぶどうをブレンドしています。

    3,960円(税込)

  • ジョセフ・シャルシュ ヴォルクスハイム リースリング 2021

    ジョセフ・シャルシュ ヴォルクスハイム リースリング 2021

    ブドウ品種:リースリング100%

    グランクリュ「アルテンベルク・ド・ヴォルクスハイム」の上下の区画のブレンド。南向き。リースリングらしいぺトロール香や柑橘系のニュアンスをしっかりと感じ取ることが出来ます。

    香り: リースリング特有のペトロール香、柑橘系果実(レモン、グレープフルーツなど)のアロマ、白い花、ハーブのニュアンス。
    味わい: 非常にドライで、きりっとした酸味とミネラル感が特徴。しっかりとした骨格があり、余韻も長く続きます。
    その他: アルザス地方の冷涼な気候と石灰質土壌が生み出す、エレガントで繊細なスタイルのワインです。

    3,630円(税込)

  • ジョセフ・シャルシュ シュマン・デ・ルー ヴォルクスハイム リースリング 2022

    ブドウ品種:リースリング100%

    リースリング100%。ヴォルクスハイム村の二つの土壌――マルヌ質粘土と石灰質――から手摘みで収穫されたぶどうをブレンドして仕込まれます。
    樽は使わず、リースリング本来の透明感と、土壌からくるミネラル感を素直にグラスに届ける造り。

    4,180円(税込)

  • ジョセフ・シャルシュ ピノ・ノワール 2024

    ブドウ品種:ピノ・ノワール100%

    ピノ・ノワール100%。ヴォルクスハイムのぶどう畑のなかでも、東側に広がるローム質石灰土壌の区画から、丁寧に収穫されたぶどうを使用しています。
    醸造のキーは、果皮との浸漬(マセラシオン)期間を「8日間」というほどよい長さに抑えていること。長く果皮と接触させると色やタンニンが強く出ますが、シャルシュ家はあえてその時間を短く取り、しなやかでフルーティーなスタイルに仕上げています。

    3,960円(税込)

  • ジョセフ・シャルシュ ゲヴュルツトラミネール キュベ・マノン 2023

    ブドウ品種:ゲヴュルツトラミネール100%

    フードル熟成。残糖は29g/l。中甘口のワインとなります。ゲヴェルツトラミネールらしい、バラやライチの味わいはもちろんのこと、石灰質土壌から影響を受けたミネラルと引き締まった酸を持ち、決して甘すぎる印象は与えません。

    味わい:ライチやバラ、スパイスなどの華やかでエキゾチックなアロマ。濃厚な果実味と、しっかりとした酸味。ほのかな甘みがありながらも、ドライで引き締まった印象とミネラル感も感じられます。

    4,620円(税込)

華やかさよりも、誠実さを。ジョセフ・シャルシュのワインを一口飲めば、アルザス最北の村で、静かに丁寧に紡がれてきた仕事の確かさが、きっと伝わってくるはずです。泡から白、そして赤まで――一つの村、一つの家族が描き分けるテロワールの物語を、ぜひグラスのなかで味わってみてください。

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