ナポレオンが愛したジュブレ・シャンベルタン

ブルゴーニュワイン

Bourgogne

ブルゴーニュワインの王様・シャンベルタンの産地として知られているのが、ジュブレ・シャンベルタンです。今回は、ナポレオンも愛した王のワインとも称されているジュブレ・シャンベルタンについて詳しく解説していきます。

ジュブレ・シャンベルタンとは

ジュブレ・シャンベルタンは、フランスのブルゴーニュ地方にあるワインの産地であり、コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区の2つを合わせたコート・ドールにおいて最も偉大なるワインを生み出す村として知られています。グラン・クリュ街道の最北に位置しており、冷涼な気候が特徴で、石灰質の土壌による水はけの良さからぶどうの生長を早めると言われているのです。さらに、地形が隆起していることから日照条件が良く、長時間にわたって日光に当たることで果皮が厚く、濃い色が特徴のぶどうが生み出され、ジュブレ・シャンベルタンのワインの味わいは、力強さが特徴となっています。 18世紀頃活躍していたかのナポレオンが、ロシア遠征の際にシャンベルタンを運ばせたほど非常にナポレオンが好んでいたワインとして知られており、1848年にはシュブレ村の長がワインの評判を高めるために村にシャンベルタンの名前を後付けし、現在のジュブレ・シャンベルタン村という名前に変更したという歴史があります。

ジュブレ・シャンベルタンの特徴とは

ジュブレ・シャンベルタンは、濃厚で男性的なしっかりした力強さが魅力となったワインです。酸が強く、豊富なミネラルとタンニンが長期熟成にも耐えることができ、熟成していくごとになめらかなビロードのような口あたりのワインを生み出していくことができます。ジュブレ・シャンベルタンには、シャンベルタンやシャンベルタン・クロ・ド・ベースをはじめとした9つのグラン・クリュがあり、それぞれのワインには味わいや香りが異なるのです。ナポレオンが愛したとされるシャンベルタンは、9つのグラン・クリュの中でもずば抜けたポテンシャルを持っており、非常に力強さのある、品格を持った味わいが魅力的なブルゴーニュの王様として称えられています。また、最も歴史が深いとされるシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、しっかりしたストラクチャーやフィネスを持ち合わせ、長期熟成後には理想的なバランスを見せるワインに仕上がります。