イタリアワインで親しみやすいキャンティ

イタリアワイン

イタリアワインで親しみやすいキャンティ

公開日:2024.10.23

イタリアワインの中でもよく知られている人気ワインが「キャンティ」です。 フルーティーで飲みやすく、世界中で多くの人から愛されているワインですが、同じキャンティでもたくさんの生産者があり、種類も多く多種多様です。 親しみやすいキャンティにはどのような特徴があり、どのような味わいがあるのでしょうか。

イタリアワインで親しみやすいキャンティ

イタリアワインの格付けとは

ワイン好きには身近に感じられるキャンティですが、イタリアワインの格付けでは最上位にあたる「DOCG」に認定されていることはあまり意識されていないでしょう。 イタリアは、1980年からワイン法で格付け制度を設けており、最上位がDOCG、その下が順にDOC、IGT、Vinoとなっています。 DOCGに認定されるには厳しい条件をクリアする必要があり、申請前の10年以上をDOC認定で維持しなければならないハードルがあります。 キャンティは「DOCGキャンティ」「DOCGキャンティ・クラッシコ」「DOCGキャンティ・クラシッコ・グラン・セレツィオーネ」という3つで認定を受けており、非常に高品質のワインです。

・DOCGキャンティ トスカーナ地方の広域エリアで製造 ・DOCGキャンティ・クラッシコ キャンティ地方のみで製造 ・DOCGキャンティ・クラシッコ・グラン・セレツィオーネ キャンティ・クラッシコを長く熟成させて製造

この3つはそれぞれランクアップしていくイメージで、キャンティが入門ならキャンティ・クラッシコはワンランク上、最上級がキャンティ・クラシッコ・グラン・セレツィオーネと言えます。

キャンティとは

キャンティは、イタリアのトスカーナ州のシエナ市を中心とするエリアで造られる赤ワインです。 主体となるぶどう品種は「サンジョヴェーゼ」で、軽く飲みやすい口あたりと美しい色、爽やかな酸味に人気が集まっています。 シエナ市周辺でのワインづくりは中世から行われており、キャンティのブレンドは19世紀に考案されました。 サンジョヴェーゼを70~80%以上使用し、白ぶどうや黒ぶどうを独自配分したキャンティはより飲みやすくなり、瞬く間に世界への輸出が急増しました。 キャンティの名さえ付ければ売れるという事態を危惧した生産者は組合を結成し、現在に至るまでこだわりの製造を続けています。

キャンティの味わいは?

キャンティは口あたりが軽く、食事にも合わせやすい親しみやすさが魅力です。 熟成度を高めたタイプは価格も上がりますが、タンニンの渋みや果実の重みがしっかりと感じられるため、飲み慣れてきたら上位種にトライするのも良いでしょう。 日本料理にもよく合うと言われています。

まとめ

キャンティはイタリアワインの代表格であり、「顔」とも呼ばれる存在です。 軽いおつまみと一緒に気軽に楽しめるタイプから、じっくりワインと向き合える重めのタイプまで、キャンティだけで幅広く揃っているのも魅力と言えます。 その時々の気分に合わせて、好きなキャンティを選べる幸せがあります。

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