私たちについて　株式会社プルースト

　会社名の由来ともなったマルセル・プルーストは、20世紀初頭のフランスの小説家です。彼が書いた長編小説『失われた時を求めて』は、自分の過去を回想するという形式で物語が進んでいきます。主人公は、幼少の頃に味わったマドレーヌの香りの思い出をきっかけに、忘れていた時間「失われた過去」が鮮やかに蘇り、時が遡っていきます。時間にしてほんのひとときを詩的に表現し、言葉で描き出す食べ物や香り・感触や音は、読者にとっても鮮烈な印象を与えることが多く、その豊かな描写力は今なお称賛されています。

　私たちが感じる香りが、記憶や感情を呼び起こすトリガーであることがわかっています。これは、先にも述べた「失われた時を求めて」のマドレーヌの香りから自分の過去の記憶を思い出す場面が有名であり、このことから小説家マルセル・プルーストの名がつきました。 この効果は、脳科学的にも研究され、人間の五感のうち「嗅覚」だけは直接脳に伝達されるものであり、嗅覚野は記憶を司る部分と非常に近い場所に位置しているため、瞬間に情緒を伴った記憶が無意識的に呼び起こされるとされています。そのため私たちは、ある時点で感じた香りを経験した場所や状況、その時の感情や思い出と強く結びつけること、香りによってその瞬間が不意に蘇ることがあるのです。

　グラスに注がれたワインの美しい色合い、立ち上る芳醇な香り、口の中に広がる複雑な味わいと余韻。ワインは、五感で楽しめる特別な飲み物です。
その魅力は、多様性、奥深さ、そして人と人との繋がりを育む力にあると思っております。繋がりを育む力とは、一緒にワインを味わうことで会話が弾み、親睦が深まることです。当社プルーストではワイン会の開催を通してそのようなひとときの提供も行っております。
お客様の大切にしている、ワインをゆっくりと楽しむ時間・人との過ごし方や、その時の記憶。これから大切にしていこうとされているものを、できる限り同じように大切にさせて頂きたいと思っております。
またプルーストは、お客様一人ひとりのワイン選びをサポートいたします。豊富な種類のワインを取り揃えておりますので、きっとお好みのワインが見つかります。また、ワイン選びや保存方法など、ワインに関する疑問もお気軽にご相談ください。
私たちは、ワイン初心者から愛好家まで、すべてのお客様に寄り添い、より良い提供の仕方を模索しながら、ワインのある豊かな生活を提案いたします。私たちを使って、お客様がワインと香りの世界をより深く楽しんでくださることを願っております。